X-4 BANTAM(バンタム)
MPM 1/72
X-4 BANTAM(バンタム)概要
第二次世界大戦終了後、アメリカがナチスドイツから得た戦利品の中にリピッシュ博士の設計したMe163がありました。無尾翼のロケット戦闘機。アメリカもノースロップが無尾翼機・全翼機の開発をしていましたが、超音速下における無尾翼機の特性を調べるため、研究機を作ることにしました。それがX-4バンタムです。
製作は前記のノースロップ社。全長7mの小型の機体ですが、ジェットエンジンを2つ搭載していました。研究機には珍しく、大きな事故もなく計画を終え、2機製作された両方が現在、アメリカの空軍士官学校と空軍博物館に展示されています。
X-4 BANTAM(バンタム)の製作
チェコ(今はどこの国なのかしら?)のMPM社製の簡易インジェクションにレジンパーツの付いたマルチマテリアルキットです。出来はMPMでは標準的なモノであんまりいい物ではありません。昨今の出来のいいインジェクションキットに慣れている人にはちょっときついかも?
コクピット内のパーツは一応、入っていますが、取り付けは非常にアバウトで現場調整しながら、入れてゆきます。正直、コクピットの中がどうなっているのか分からないからそれなりにしか処理はしませんでした。
鬼門は胴体です。貼り合わせて正面から見ると胴体の断面が歪んでします。パテを盛ってそれらしくはしましたが、真後ろからの歪みは対処しきれませんでした。
細かいところを見ていくと、いろいろ問題はあるのですが、この手のキットは完成第一です。あんましいらないことをしてしまうと完成しませんから。
製作はこちら「1/72X-4製作現場」
X-4 BANTAM(バンタム)の製作を終えて
Xシリーズはこの機体で5機目。小さい機体なので手をつけましたが、思いの外、時間がかかりました。対して思い入れのない機体は困りますね。
そういえば、初めて機首に重りを入れるのを忘れてしまいました。見事に尻餅をつきます。撮影時は前脚に両面テープを貼って撮影しました。
X-15と並べてみました。奇しくも同じノースロップ社製ですね。X-15もさして大きな機体じゃないですから、X-4の大きさが小さいのが分かります。