F-20 TIGERSHARK(タイガーシャーク)
ハセガワ 1/72
F-20は米国のIIF(Intermadiate InternationalFighter:中間国際戦闘機)計画でF16/79(エンジンを非力なJ79ターボジェットに換えた輸出専用機)と共にノースロップ社から提案された軽戦闘機です。当初、F-5Eの発展型でF-5Gと呼ばれていましたが、政治的理由諸々により、F-20に改称されました。
結局、ヨーロッパ各国のF-16採用、F-15の値段の高騰で安価な迎撃戦闘機を求めていた米空軍もF-16を採用、もっとも有望な輸出国(地域)台湾への供給も政治的理由で閉ざされ、開発費を自社持ちだったノースロップは売り込み失敗を認め、開発を中断します。
ハセガワのキットです。1980年代後半に出たキットですが、出来は良いです。ほぼストレートでも問題ないです。その数年後に出たF-14とかよりか全然組みやすいです。バリエーションとかも考えられないキットですから、今じゃ出ない(出せない)キットでしょうね。タイガーシャークは3機しか試作機がない割にには塗装パターンが結構あります。初号機の白に赤のストライプとか、グレーとか。
チャック・イェーガーがノースロップの顧問になった時、「どうしても乗りたい!」といって乗ったといわれる3号機を作ってみました。その時の塗装がどの状態の時かわからないのですが、白黒写真を見る限りこのブラックメタリックに見えます。ですので、この塗装。
後は基本的な翼関係の薄々攻撃や省略されたディティールを追加しておきました。
F-5Eと最大の違いはエンジンです。F/A-18のものです。F-5Eと比べると全長が延びたエンジンなので、ちょっとだけ間抜けです。しかし、この小さい機体で有り余る推力、F-5E譲りの整備の簡便さから世界最速のスクランブルタイムを持つ戦闘機だったみたいです。
耐G剛性も高く、格闘能力もずば抜けてたみたいですね。耐G剛性が高すぎて2機の試作機が墜落したという噂も。
量産化されてもいないのに有名なのはあのマンガのせいです。いやいや、おかげ。