F-16XL Ship#2
モノグラム 1/72 F-16XL&ハセガワ 1/72 F-16Aプラス
F-16XLの複座型です。F-16XLのキットは1/72だとモノグラム、1/32ではカングナムかなんとかという名前のメーカーが出してます。1/32はたまに思いついたように再販されるモノです。で、どちらも気にしなければ素直に組めるキットなのですが、気にすると1/72は明らかに解釈を間違っているのと、モノグラムにしては結構ひどい出来の部類、1/32は全長がノーマルのF-16と一緒という痛いミスをしており、どちらも気付くと萎えるキットです。
でも是非、立体で手に入れたいキットです。たまたまモノのF-16XLが2つ手に入りました。胴体部分をハセガワのモノから作れば主翼はXLのモノが使えそうです。どうせ切り刻むならフェリス風欺瞞塗装の複座にしちゃいましょう。幸い、F-16は作りかけで挫折してしまってるのが何機かあります。こいつらも成仏してもらいましょう。F-16Bを買ってきて製作を始めました。今のF-16BにはGEF110のエンジンノズルが入ってるので、XL複座を作るにはもってこいです。
で、いろいろあって出来たF-16XLです。なかなか資料がなく結局機首の部分の延長の解釈を間違い、ちょっと鼻先が長くなりましたが、見た目格好いいのでよしとしましょう。資料を豊富に持ってる方はどこ間違ってるか探してください。しかし、妥協していかないとこの手のモノはいつまで経っても完成しませんから。
放電索を予定してたのですが、基部を作り0.01mmの洋白線を仕込むところで、真鍮パイプが詰まってるところがあり断念。
こうなります、フェリス風欺瞞塗装。斜めのグラデ迷彩で本来の形をわからなくし、機首下のコクピットを模した塗装と尾部の垂直尾翼を模した塗装、主脚にある空中給油用のマーキングでどっちが上下かわからなくします。空中格闘を意識したどっちに飛んでるのかわからなくする塗装ですね。今じゃ流行りませんが(空中格闘が起こりうる可能性が低い)カナダのCF-118とかキャノピーの欺瞞はやってますね。
徹底的な迷彩実験をやりたかったらしく機体ナンバーもこのように小さいモノです。FSD3号機(単座)を複座にしてXLにし、エンジンも換装した2号機です。最近では左右違うクランクドアローデルタ翼をつけちゃったりして、NASAでもご活躍の模様。
後ろのドラッグシュートはデルタ翼にし たから着陸時にバルーニングが起きちゃうからかなと思います。ドラッグシュート自体はノルウェー空軍のモノと一緒みたいです。ベルギーやイスラエルのモノとは違い後ろに扉が無く、ドラッグシュートが剥きだし。アムラームがこの位置にあってエアブレーキ使えるのか疑問です。僕は邪魔なのでエアブレーキの下にあるバルジ削っちゃいましたが、こうするとエアブレーキ使えないんですよね。
スピン回復用のシュートを取り付ける為のヒンジを装備している場合の写真も見かけることがあります。試作機だからいろんなことしてますからね。
コクピットです。A型に準じてます。ACESIIのイジェクションシートなのかどうかわかりませんが、そうしました。ブラキートで同じ工作してるので楽でした。キャノピー全体にスモークがかかっています。スモーク乾燥後、コンパウンドで磨いています。しっとりとしてくれました。
資料提供などTOMさんには大変お世話になりました。この場を借りてお礼申し上げます。
2002コトブキヤ造形コンテストスケールモデル部門特別賞を戴きました。