NF-104A STARFIGHTER(スターファイター)

ハセガワ 1/72

NF-104A STARFIGHTER(スターファイター)前

ライトスタッフという映画の最後でチャック・イェーガーがF-104を駆って成層圏に挑戦するシーンがあります。映画の中で使用するのは当時、西ドイツのための訓練用部隊で使用されていたF-104Gなのですが、それはこのNF-104の代用です。そしてチャックはこのNF-104で実際ベイルアウトして九死に一生を得ているのです。(これがまた、彼の伝説を1回り大きくする結果となるのだが…これは映画を見ていただくとわかります)ニキ・ラウダと一緒ですね。
まあ、それはよいとしてそのNF-104を作ってみました。

NF-104A STARFIGHTER(スターファイター)後ろ

こいつは当時(1960年代)アメリカ空軍の航空宇宙研究パイロット学校(ARPS)における、将来X-15等でみられる大気圏の終わる空気の希薄な空間で、過酸化水素ガスの分解ガスを噴射し姿勢制御するRCS(リアクション・コントロール・システム)の訓練用にF-104Aを改造して作られた機体です。機体後部にロケットモーターを装着し、ノーズ先端と両主翼にRCSを計12個取り付け、重量増加による揚力の減少の対策に主翼を61センチ延長(これはRCS装着の取り付け位置確保にに伴うものでもある)、エンジン出力の上昇のためマッハコーンの先端を延長…等々かなりアグレッシブな機体に仕上がっていたみたいです。
で、今回制作したのは3機作られて墜落してしまった(もちろんチャックが乗っていて)3号機です。
制作で苦労したのは NF-104自体の資料が少ないことです。ロケットモーターはまだ資料があっていいのですが、問題は機体のコードレターの方でした。3号機の写真は2枚しか手に入りませんでした。それがどちらも見えにくいのですが「G-762」に見えました。他の1号機、2号機には「NF-756」「NF-760」とあります。しかも、ビデオのエドワーズ空軍基地に出ている3号機は「NF-762」でした。ちょっと迷ったのですが、どちらも正解だろう(どうもNF-104はよくマイナーチェンジしていたらしい)と考え、「G-762」を取りました。
(追記)1/48のマルヨンがハセから出た時に洋書でNF-104本が出たのと、アフターパーツでNF-104のデカールセットが出たことでだいたいのマークがわかりました。

NF-104A STARFIGHTER(スターファイター)ロケット部

で、今回もっとも手間がかかったロケットモーターです。重量軽減(それでもぎりぎり尻餅付かないくらいです)のため、キットに付いていた増槽を垂直尾翼に取り付け(これはスチロール樹脂同士の方が強固に固定できるということもあります)それからその回りにポリパテを盛って整形しました。後部の噴出口はウェーブ社の何とかバーニア(どれか、忘れた)を使用しました。
ショックコーン自体はポリパテで延長しただけです。

NF-104A STARFIGHTER(スターファイター)翼延長部

主翼の延長はキットのものを延長という形にしました。ある程度、形を取って主翼側に凹の切り欠きを入れ(接着面の確保)後はひたすら金ヤスリ、ペーパーを駆使して主翼の断面のテーパーに近づけてゆきます。1.2mmのプラ板を使用したのですが、ちょっとだけ厚みがあり、それを落とすのが一番大変な作業でした。<忍耐だけ。
シルバーも今回はグンゼのス-パーシルバーというのを使いましたが、ちょっといまいちだったかなあ…。

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