ロング・グッドバイ (2015年2月24日)
今更ながらレイモンド・チャンドラー。ハードボイルドの代表作ぐらい読んでおいたほうがいいだろうと勉強がてらに読みましたが、おもしろいです。淡々と状況を捉えていくさまがハードボイルドなのでしょうね。感情があるし、極端までにカリカチュアされているわけでもないが、やはり状況を淡々と語っていく主人公。これがヘミングウェイから受け継ぐアメリカ文学の一つの姿なのでしょう。まあ、文学って言うと文学好きの人からはハードボイルドは文学ではないと聞こえてきそうですが。
ダン・シモンズやドン・ウィンズロウの原点がここにあったのかという思いです。あ、フィリップ・マーロウって自分の中ではハンフリー・ボガードとあまり重ならないな。ボギーはやっぱりもっと世間的イメージのハードボイルドのような。
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