捕食者なき世界 (2015年2月18日)

捕食者なき世界
トッププレデター(上位捕食者)が生物ピラミッドを支えているという視点を変えた科学者たちの奮闘の物語。ヒトデやラッコとシャチの実例やアカボエザルだけの孤島の話や北アメリカでのオオカミの話など興味深い。
捕食者がいなくなった世界がゆくゆくは生物多様性を失い、森が荒れ地に変わり、荒れ地が増えると天然の災害が増え、最終的に人が住むことが出来ない世界に変わる。まあ、それが人がもたらしたことなのだけどね。未だに、家畜いりゃ人の食い物は困らないのだから動物が絶滅してもかまわないという人がいるが、人類のタンパク質の大半は海産物で、その海産物の養殖は全く確立しておらず(餌は天然でしか得られない)、家畜もどこでも飼えるわけでなくむしろ飼えるところは限定され、飼える環境でないところでは金額的にペイできない。逆説的なのだが、なるたけ、生物多様性を維持することが、人間の運命を延長できるのだよ。植物や偽物の森が残ればいいという問題ではない。

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