大仏破壊 (2013年3月12日)

大仏破壊
NHKの元ディレクターがNHK特集やBSの特集で作ったバーミアンの大仏をタリバンが破壊したドキュメントの取材を元に書き下ろした一冊。
バーミアンの大仏破壊がタリバンの意志だったのかというとはなはだ疑問で、やはり、そこにはビンラディンの裏工作の線が濃いのだが、タリバンの指導者のオマルがそもそも、田舎の純粋ないい奴であったが故に、百戦錬磨のサイコパス的人心把握に長けたビンラディンにしてやられたという感じだろう。タリバン自身が後ろに下がれない状況に追い込まれた故に、自ら生き残るために周りが見えなくなってて、そこに他人巻き込み型の破滅願望やそれを利用して自分の利益をむさぼる連中が集まってくるという負の連鎖。歯止めがきかん状況のふたを切って落としたのが大仏破壊という行為だったわけだ。
まあ、でも、単純な理屈でも人間の短い歴史でもそれでも残るものってのは希なわけでそれを自らの手で壊してしまうってのはもったいないなと思うのだ。無理に残す必要はないともうがね、無理に壊す必要もないってこと。

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