三島由紀夫と盾の会事件 (2010年10月27日)
三島由紀夫が市ヶ谷の自衛隊駐屯地で檄文を読み、割腹自殺をしたのは自分が生まれた次の年。当然、当時、三島の世間的立場なんて知らないし、三島の小説を読んでも彼の政治的思想はみじんも感じないのだが(フェチズムと彼なりの美学は十分感じられ、文章の巧さも手伝って文学かな?とも思える)、彼が憤っていたのは自分が年老いていくことの怖さと若者達の当時のパワーが実はただ騒ぎたいだけの空虚なモノと感じ、失望したこと(これは勝手な思いこみだとも思うが)。しかし、もっとも彼が願ったのは天皇を文化的中心とした、これまた思いこみの「美しい国」だったのではないか?「美しさ」は彼の主眼でもあったわけだし。
むしろ、政治的思想は言い訳で、ある三島的美学が昇華した形があの事件だったのではないかと思われる。らしいなと思う。
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