死なう団事件 (2010年10月16日)

死なう団事件
1929年にニューヨーク株式市場の大暴落に始まる世界恐慌で日本も影響を受け、腐敗政治と腐敗した企業、軍部の台頭により1930年代は軍国主義に突き進んでいく日本であるが、そんな世を悟ってか、空前の宗教ブームに沸いたときがあった。その中で出てきた日蓮の教えを元とした江川桜堂率いる日蓮会。それがその後、過激な「死なう団」となり、最後に自滅してしまう。

カルト教団には違いないが、最終的に他者に被害を与えることなく自滅したところはオウム真理教に比べればマシなのだが、嫌世的なところとか、社会人になりたくない、イエスかノーで決断してしまうなど、なんだか、ひどくオタク的である。日蓮というスーパースターがいて背が高くてひょろっとした好青年の桜堂(書物を読みあさり、演説が上手いが、実は全うに仕事をしたことがない)、そこに集まるある種のミーハー達。
世の中が腐っていると息巻いているが、実はその世の中に入っていけない人間達。それが、その時のスタイルで発露されただけに過ぎないように見える。死なう団も、オウム真理教も昨今のオタク文化も。

結局はお子ちゃま国家なのだろうな。

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