ペリリュー、沖縄戦記 (2010年9月15日)
ペリリュー島、沖縄戦両上陸作戦を戦った海兵隊、迫撃砲兵の手記。スピルバーグの「ザ・パシフィック」の原作と書いた帯が付いてて、たまたま読む本がなくなっていたので新刊で買いました。
ペリリュー島は日本軍が、それまでの散発的突撃から徹底的なゲリラ戦法を用いて一時、米海兵隊を壊滅状態にした戦いです。3日で終わる上陸作戦が、掃討終了まで2ヶ月もかかったそうです。
珊瑚礁の島で、たこつぼを掘ろうにも硬くてスコップが刺さらず、気温も50度近い灼熱地獄。補給線がしっかりしているはずの米軍も日本軍のゲリラ戦法で補給もままらならなくなっていくさまが、かなりリアルに迫ってきます。日本兵に対する感情もたまに兵士としての同情が多少出てくることもありますが、基本黄色い猿の卑怯者(これにはもちろん真珠湾攻撃とバターンの死の行進があります)、鬼畜です。日本兵の死体損壊もあります。
一転、沖縄戦は季節柄雨の続く泥地獄。戦死した兵士の回収もままならず、日本兵はもちろん放置。放置されて埋まってしまった死体からでた蛆ががわき出て、泥の斜面で滑ると、まるまる太った蛆が服のそこら中に入ってくる。。文章で読んでいるからまだいいものの、決して体験したくない状況だ。
当時の玉砕した日本兵とさほどかわらない状況だった米兵。これは兵力の差とかは、あまり変わらない気がする。無駄死ではないと思うが、やはりこの状況は無駄死しかみえないところが悲しいところだ。
安倍某元総理やどっかの東京都知事やネトウヨの諸君は一度こういう状況にぶちこまれるといいと思うよ。
この記事のタグ: 戦争
Wrote by ぷー /コメント (0)
コメント
コメント記入欄