ブラックホーク・ダウン (2009年3月14日)
1993年10月3日、ソマリアの首都モガディッシュで米軍とソマリア民兵の間で起こったモガディシュの戦闘の顛末を描いたノンフィクション作品。
映画の方を先に見ていたのだが、当然、原作の方が詳しく描かれている。しかし、映像のイメージが脳内変換されるので結構、スリリングに感じました。
この戦闘後、米軍は撤退し、国連軍も事実上いなくなり、国際社会から完全にはじき出されたソマリア。長い間無政府、無秩序状態が続いていたが、2006年にエチオピアが侵攻して以来、暫定政府による統治が行われているが、アルカイダの拠点になっていたり、今問題の海賊が出没したりと未だ沈静化していない。
本文でも書かれていたが、ソマリア国民は平和は求めていない。それぞれが勝利を求めているのだ、と。イデオロギーの違いの溝をそう簡単に埋めることはできないな。自由主義の押しつけが上手くいかないはそうなのだが、何か腑に落ちない。
平和ってじゃ、なんなの?勝利の先に何があるんだろう?
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Wrote by ぷー /コメント (2)
コメント
イエーガーの自伝の時もですが、
ノンフィクションって事で、調べるといくらでもサイドストーリーが見えてくるし
実際の映像や劇中の映像とシンクロして面白さが増しますね
コレクターズboxと原作+ネット情報とで数ヶ月BHD漬けになってたのが思い出されます。(笑
投稿者 asai : 2009年3月15日 11:22
asaiさん、ココでは久しぶりです。
映画の方はやはり、あのプロデューサーのせいか、幾分原作の持つ綿密さがなく、悪く見れば「RPG!」とソマリア民兵がゾンビの如く押し寄せてくるという娯楽作品に見えかねないのですが、原作の背景があると俄然、それが違ったモノに見えてきて不思議なモンです。
海自ののソマリア派遣もあって、なんか自分的にちょうどいいタイミングで原作を読めたのかなと思いました。
BHDってなんか1980年代のデスメタルみたいだな。
投稿者 ぷー : 2009年3月16日 03:31
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