フェルマーの最終定理 (2007年9月29日)
「3以上の自然数nに対してxのn乗とyのn乗の和がzのn乗と等しくなることを満たすような自然数x、y、zはない」ということを証明した数学者アンドリュー・ワイルズの、そこに至るまでの300年の物語をわかりやすく描いた本です。わかりやすくといっても証明そのものが一般時にわかりやすいはずもないので何となくそうかと思う解説ですね。
ピタゴラスの定理「直角三角形において直角をなす二辺の二乗の和は斜辺の二乗に等しい」という誰でも知っている定理は高校程度の数学があれば証明できるのですが、これが三乗以上になるととたん、難しくなるというのを自然数、整数、偶数奇数、分数などの成り立ちから数学の進歩、社会情勢における数学のありまさまを描きつつ、その証明にまでいたる様は読んでいて結構楽しかったです。
正直、数学は生きる上では何も役に立たないのですが、そのロジックの課程が非常に重要なのではないかと思うわけです。そんなことを思った一冊でした。
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