ウォータースライドをのぼれ (2007年9月 6日)
ニール・ケアリーシリーズ第三弾。
苦労しっぱなしのニール君、今回は田舎に恋人と引っ込み静かな生活を送ろうとするのだが、またまたお父さんの訪問が・・・という出だし。
前三作に比べ、コメディタッチが強いのだが、五〇年代の敏腕な探偵(歓喜の島主人公)がアル中のだらしない探偵として出てきたり、事件そのものがつまらないTV番組のゴシップ話だったりと相当な現代アメリカの批判した内容になっており、ハードボイルドの枠では申し訳ないなという内容。
ノリが軽すぎる嫌いがあるので、今までのファンはあんまし評価していないようだけど、僕はこれでも、ドン・ウィンズロウの味は消えてないと思うし、シリーズものの中でのまとまりはそんなに悪くはないんじゃないかなと思う。
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