バイオガソリン (2007年4月27日)

バイオガソリンが販売開始。しかしお値段据え置き?なんで?
まあ、3%しか混ざっていないらしいからガソリン税の税率(今リッター130円前後で税が53円くらい。揮発油税+地方道路税という二重課税やオイルショックの時に出来た時限立法で2倍の税金がかけられており、非常に問題が多い税金)から言えばさしたる量じゃないんだけどね。

バイオガソリンに混じっているものはエタノール。環境に優しいとされている植物から得られるアルコール燃料。当然燃やすと二酸化炭素を出すのだけど、栽培時に植物は二酸化炭素を吸収するので、相殺できるから化石燃料に比べればエコ。
温暖化の大御所米国ではフレックスという混合燃料をすでに使っているし、混合比も普通は10%、今は25%や85%なんてのも出ている。まあ、でも米国が化石燃料消費一位であるには変わりないんだが。

まるで地球温暖化防止の救世主のようなエタノール。問題も大きいんだよね。植物系のエタノールはサトウキビや砂糖大根、とうもろこしなどから得るから食料市場に影響が出る。実際、先物ではすでに影響が出始めているし、今のままで進むと飢える国や地域はますますそれが深刻化する。
もう一つはブラジルなどが自国経済の主体にサトウキビを置いていることである。現在でも日本や中国などが出資し、エタノール工場を造っている。当然、需要が増えればそれに応えるためにサトウキビ畑を増やすしかない。そこで、アマゾンの原生林を切り開いているのだ。
アマゾンの原生林は世界の二酸化炭素の1/4を酸素に変えていると言われているから、この開発の行く末は自ずと知れよう。温暖化を防ぐためのモノが温暖化を加速させてしまう。

化石燃料に頼ることは出来ない。しかし、代替エネルギーが必ずしも問題を解決するわけではない。さて困ったモノだ。

やっぱり宇宙に出て地球が綺麗になるまでは地球に住んじゃいけないのかもね。そうすりゃ、宇宙で人は悟って新人類の誕生となるかも・・・と、トミノ氏みたいに思ってみる。

あ、あの世界も結局は破壊の歴史を繰り返すんだっけ?ダメじゃん。

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Wrote by ぷー /コメント (2)

コメント

最近「環境」って言えばなんでもアリ、みたいな状況でちょっと怖いです。
そもそも「環境問題」なんて人間(の消費)が多すぎるのが原因で頭数を減らせば解決します。

ところで「環境問題」って冷戦が終わって予算が減らされた学者達が予算獲得のために持ち上げたって、どこかで聞いたんですがどうなんでしょう?

投稿者 : 2007年5月 1日 15:16

さもありなんですね。〈冷戦終了後の科学者

人間の起こした結果なのでその責任は取るべきだと思うのですが、なかなか、人類は宗教的英知には辿り着けないみたいです。
そういう、自分も暑けりゃ冷房使いますし、車は結構使う方ですから。業は深いです。

投稿者 ぷー : 2007年5月 2日 13:50

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