エンジェルエンジェルエンジェル (2005年3月28日)

梨木香歩さんの中編小説。
女性作家の書くものは基本的に苦手な僕でもおもしろいと思える、数少ない女性作家であるのだけれど、今回も楽しめました。
男性、女性と社会での立場が違う以上、それぞれの向かう結論の方向性は違って当然だし、多様性は文明進化の一端だし、作家というものはその部分を端的に表現するものだが、女性のそれをこれみよがしに出してくる作家さんは正直つらい。

梨木さんも女性であるから視点はそこなのだけど、そこにしがみつかない奥深さがあるのだ。
今回は主人公と痴呆が始まっているお婆ちゃんとの熱帯魚を介した現在と過去が交錯する感じの話。立派なファンタジーになっています。

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