GPB-04B ベアッガイ
バンダイ 1/144HGガンプラビルダーズ
GPB-04Bベアッガイ概要
ジオンにとってルウム戦役におけるコロニー落しで、地球連邦軍司令部ジャブローを壊滅に追い込めなかったのは誤算であった。その後のブリティッシュ作戦以降の地球侵攻作戦でもジャブローの正しい位置がわからず、ほぼ、地球を制圧しながらも決定的な状態に達し得なかったのだ。もっとも、正確な位置がわからないからこそコロニー落しで南米丸ごと消してしまうという作戦に出て、進入角のミスから後の膠着状態に陥ったのであるが。
しかし、ジオンとてジャブローをただほっておいたわけではなく、着々と侵攻作戦の計画が進んでいた。正攻法ではガウ攻撃空母によるMSの空挺なのだが、もうひとつ特殊MSによるジャブロー攻略作戦があった。地下基地であるジャブローに直接掘り進んで奇襲をかけるというもの。両腕のドリルと頭部につけられたカッターで地中を掘り進むアッグを先頭にジュアッグの重火器による面制圧の後、アッグガイ、ゾゴックによる近接戦闘にて残存戦力を制圧というシナリオ。そこにアッガイを改良し、火器を強化したベアッガイがジュアッグと共に面制圧用MSとして投入される予定であった。頭部にある2門のメガ粒子砲、ランドセルのミサイルポッド、口に当たる場所に接続し使用するビームライフルなどが追加され、アッガイで装備された両腕の武装アタッチメントは標準で装備されており、アッガイ本来の機動力は損なわれていないと見られ、アタッチメントのアイアンクローをつければ、アッガイ同様の格闘戦にも使えるようである。
しかし、ジャブローはシャア大佐率いるマッドアングラー隊により、正確な位置がわかり、ガウ攻撃空母からのMS空挺が主体の作戦になり、ジオンは主力のキャリフォルニアベースの部隊が壊滅的な打撃を受けオデッサに次ぐ大敗後、地球での勢力をそがれ舞台は宇宙に移ることになる。
アッガイのバリエーションであるベアッガイは、少数が前線に投入されそれなりの戦果を挙げたみたいであるが、戦争末期であり、ジオン側の混乱もあり正確な戦果はわかっていない。
戦後、少数残っていたベアッガイがそのユーモラスな外見で、アッガイと共に戦争博物館などの野外展示で人気を博したことは言うまでもない。
GPB-04Bベアッガイの製作
「模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG」に出てくるベアッガイをバンダイがキット化しました。いや、正確に言えばガンプラ30周年を記念して作られたアニメ作品ですから、それに関連した商品は出るべきして出たものかもしれません。
アッガイの出来はいいので、必然このベアッガイも悪くありません。設定はかなりずんぐりしたイメージなので、このキットだと足長すぎて胴体も長すぎな感じなのですが。まあ無理して追及しなくてもいい感じです。
キットまんまで作りました。モノアイをアフターパーツに変えたくらいです。
塗装は「あらいぐまラスカル」調に塗ってみました。アライグマも熊の仲間ですしね。いや違うって。
塗装レシピのほうはアッガイ同様、覚えていません。オレンジを基準に作ったと思います。色がにごらないようにいろいろ混ぜた覚えはありませんが、あまりビビットに振られなうようにした覚えはあります。手首とつま先はアッガイで作った色まんま塗った気がしますね。
製作記は「1/144アッガイ&ベアッガイ製作現場」で。
GPB-04Bベアッガイの製作を終えて
HGUCのアッガイを買ってきて、一度組んだ後、これは色を塗って作ろうと放置して数年。ベアッガイが出たことで、作るきっかけになったのはわれながら情けないやら。
近頃のガンプラは塗装するとそのせっかくの可動部がまったく生かされなくなるのが玉に瑕なのですが、やっぱり、それでもプラモは色を塗ってやったほうが断然よいと思うわけです。ガンプラにしろ、スケールものにしろ出来がよくなって素直に組んだだけでは差が出なくなっているのも事実ですし。まあ個性が出ればいいのかというとそうでもないところがプラモにはあるのですが。