X-27ランサー(または三菱F-1)

ハセガワ 1/48 F-104と三菱F-1のミキシングビルド

X-27ランサー(または三菱F-1)前

X-27ランサー(または三菱F-1)概要

超音速に全てを賭けたロッキード社のF-104は主翼が水平尾翼に与える影響を避けるために垂直尾翼の上に置いたレイアウトが仇となり、フラッターと深刻な大迎え角でのピッチアップの悪癖があった。
それでもF-104は西側各国に導入され、ロッキード社はF-104の後継機になる「CL-1200(ロッキード社の社内開発番号)ランサー」を発表した。大迎え角でのピッチアップを解消するために主翼の翼面積を増やして肩翼配置とし、水平尾翼を主翼よりも低く置く配置とした。さらにエンジンをより推力のあるTF-30に換装したいわば、F-104の欠点を潰したモノだった。
しかし、次世代の戦闘機が出てくる中、NATOのF-104を採用した諸国は興味を示さず、イタリアがFCSのパワーアップによるAIM-7スパローが運用できる点に興味を示したに過ぎなかった。
そこでロッキードとケリー・ジョンソンは開発費捻出のため、CL-1200をXプレーンにねじ込み、開発呼称X-27を得た。

X-27ランサー(または三菱F-1)後ろ

呼称を得ただけで開発費の捻出が出来なかったX-27であるが海外供与機の審査の際、F-104を導入した経験を持つ日本が興味を示した。当時、日本は独自の超音速高等練習機開発を模索していたのだが、難航してた。設計思想はF-104の延長線上のモノだったので、ロッキードの示したF-104の改良版との一致もみたのかもしれない。海外供与機の最有力であるF-5(T-38)に一時、決まると思われたが、なぜか白紙に戻され、X-27に決定されるという、政治的に不明瞭な決定がされ、三度のロッキード事件か?と騒がれた。
X-27は、三菱重工が主契約社となり三菱T-2と呼称された。その後、次期支援戦闘機として、単座型のX-27が導入されることになり、これは三菱F-1と呼称された。
面積が増えたとはいえ、やはり、主翼面積が狭いので、離着陸性能の改善のため、後縁にフルスパンのフラップが導入され、ロールの操縦をスポイラーのみにするという機構を採用。また、国産の対艦ミサイル「ASM-1」を搭載するために国産のFCSを搭載した。肩翼と比較的小さい主翼と長い胴体は低高度での高速巡航で安定をもたらし、現代の雷撃機としてある程度の完成を見たのである。

・・・と、勝手に世傑での鳥養氏解説を読みながら、設定をでっち上げたのですが、フィクションです。信頼しないでくださいな。

X-27ランサー(または三菱F-1)横

X-27ランサー(または三菱F-1)の製作

これを作ろうと思い立ったのは、前からマルヨンのキットを使えば、X-27を仕立てられるなと思っていたのですが、主翼を作るのが面倒だなと思っていたところに、鳥養氏がF-1、T-2、マルヨンの世傑である種の「流れ」を解説していて、その後、F-1の主翼を見ていて「これ、主翼をくっつければランサーに仕立てられるんじゃない?」と閃いたことです。
で、ネットでランサーを調べていたら2次元エアインテイク仕様のものの写真が見つかり、ますます「いける!」と確信しちゃったのでした。エンジンを勝手にF110に換装したんだと思い、ますます確信。この機体が構想されていた頃にはまだ、F110はなかったはずなんですが。

X-27ランサー(または三菱F-1)後ろ

で、1/48のマルヨンとF-1を買ってきて切った貼ったのミキシングビルドです。パーツを見た限りは結構簡単にできそうだと思ったのですが、丸い断面を持つマルヨンと胴あたりは思った以上に四角い断面を持つF-1の組み合わせの案配が難しく、予想外の切った貼ったの作業となりました。また、X-27を再現するだけの作業ならそのものに合わせていけばいい作業なのですが、F-1ぽさをいれつつ、X-27ぽいみたいなことをやってしまったので摺り合わせ作業が大変。架空機は考えているときは楽しいのですが、実際の作業は考えてたとおりにいかないのでしんどいです。上手くいったときはほんと幸せなのですが。

X-27ランサー(または三菱F-1)前 X-27ランサー(または三菱F-1)コクピット

1/48のマルヨンはそれこそスタイル、ディティール共に良好で、ハセガワさんの気合いの入れようが分かるのですが、F-1のキットはその後発にもかかわらず、何か中途半端な出来です。主翼アタリはえらいぶっといスジが引かれてると思いきや、腹回りは繊細なディティール。あっさりしたところはなんにもない有様。メリハリがついていると言えば褒め言葉になるけど、これ、バラバラしすぎ感が否めない。うがった考えだが、昔、キット化しようとしていたモノが何らかの理由で中止になり、お蔵入りになったモノが、再び日の目を見たのだが、新規金型からの立ち上げにはならず、このようになったのではないかと疑ってしまうのです。
マルヨンとF-1のギャップ埋めるため、ないディティールを増やしたり、T-2CCVにある、パッチ修正跡を再現したりして情報量を増やしました。
塗装はF-1のキットに入っていた3SQのラストフライト記念スペシャルマーキングで。カルトグラフ製なので透けが少なくいい感じなのですが、さすがにマルヨンの胴体にそのまま貼ることが出来ず、多少のトリミングをしました。
結構いろんな事を今回もしていますが、詳しくは「1/48X-27ランサー(または三菱F-1)製作現場」にて。

X-27ランサー(または三菱F-1)の製作を終えて

ここまでいじったのはF-16XL以来なのですが、F-16XLと違い、整合性をとっていく作業が一番大変でした。今回は何とかまとまった感じがあるのですが、水平尾翼を下に下げすぎたかなと反省。似たような配置のクルセイダーやミラージュF1なんかでももうちょっと上についてますからね。また、垂直尾翼よりも水平尾翼がちょっと後ろに出っ張るというのが今時の戦闘機のセオリーなのですが、逆に垂直尾翼が思いっきり出っ張ってしまっているという失態。もうちょいなんとかならんもんだったかな。
ま、でもそれなりに何とかなりましたし、完成したらしたで小粒でかわいい感じです。

X-27ランサー(または三菱F-1)、F-15S/MTD、F-16XLと