WYVERN S.4(ワイバーン)

モノクローム(トランペッター) 1/72

WYVERN S.4(ワイバーン)前

ターボプロップエンジン(ジェットエンジンのエネルギーをそのままプロペラの駆動に使うエンジンのこと。船舶とかに使うときはガスタービンとか呼ばれてややこしい。普通のプロペラ機はレシプロエンジン。ピストンエンジンですね。車で使われている奴ですな。)搭載の2重反転ペラなイギリス海軍の艦上戦闘機。取説にはターボプロップ搭載機で唯一、実戦参加した機体と書いてあるが、C-130ファミリーはいろんなところで実戦参加しているので、「ターボプロップ搭載機で初めて実戦参加した機体」と書きたかったのであろう。
エンジンの変更、諸トラブルなど開発に時間がかかり、登場したときは時代遅れになっていたという、ワイバーンの時代にはよくあったことだが、現役期間わずか5年、総生産数127機というのは決して成功した軍用機とは言えない。

WYVERN S.4(ワイバーン)後

しかし、このワイバーン以上に生産された機体でも実戦参加できなかった機体はいっぱいあるので、軍用機としての役割から言うとある意味、幸運な機体かもしれない。
戦闘機とあるが、当時の爆撃機(通常は急降下爆撃機をさす))と雷撃機'魚雷を撃ち込む攻撃機))を一緒に尚かつ、戦闘機並みの運動性能しようという米国のアベンジャー(これは戦闘機並みか疑問だが)や、日本の流星のような性格の航空機。成功したのが「戦闘機並み」を盛り込まなかったアベンジャーだけというのが興味深い。艦攻艦爆の共通化では同じ思想のスカイレーダーは成功、その発展型でターボプロップ&2重反転ペラのスカイシャークは失敗と堅実な方が成功しやすいという世の流れ。

黄色黒のストライプは「スエズ動乱」(第2次中東戦争。エジプト、ナジャフ首相の革命によりスエズ運河を国有化宣言。それに反発したイギリス、フランスがイスラエルをけしかけて起こした戦争。イギリス、フランスはイスラエル軍が侵攻した後、侵攻を開始したがわずか1日でアメリカの即時撤退案を承諾。撤退し2日後イスラエル軍も撤退。スエズ運河はエジプトのモノとなった。)時に味方からの誤射を避けるために描かれたもの。1日で79ソーティー、2機の被害というのはどんなものだろう?

WYVERN S.4(ワイバーン)正面

さてさて、トランペッターのワイバーンです。買ったのはモノクロームブランドのモノです。
最近のキットで出来は申し分ないです。元々資料が少ない機体ですし、実機も試作機1機のみが残されているだけなので、詳しいことを知っている人は皆無なので、素直に組んでしまいましょう。ただし、翼は折りたたみ状態、エアブレーキは開き、フラップも開き状態で。僕のようにすると、結構手間がかかります。

WYVERN S.4(ワイバーン)裏側 WYVERN S.4(ワイバーン)魚雷

スエズ動乱に参加した機体ですから、魚雷なんて使っていないはずですが、せっかくキットに入ってて、でっかくて派手なので搭載してみました。どうせほとんど見えなくなるのに魚雷のスクリューも再現しておきました。いじるところがほんとに少ないので。
スエズストライプはデカールは使わず塗りで。こういうのはデカールで貼る方が難しいのです。しかし、主翼のストライプ、ずれちゃってますね。

ワイバーンとトーネード

続けての蛇の目機なので、記念写真をば。ワイバーンがプロペラ機にしてはでかいのか、トーネードが複座の可変翼機としては小さすぎるのかわかりませんが、ほぼ同じくらいの大きさです。
このワイバーンって機体、大好きな方の機体でフロッグの1/72を手に入れたときはほんとに改造して作ろうかと思ってたのですが、運良くトラペのキットがリリースされたので迷わず買ったものです。凄く洗練された機体じゃないのですが、2重反転ペラと猫背気味の胴体なんかが個性を醸し出していいんですよね。