F-8E CRUSADER(クルセイダー)

アカデミー 1/72

F-8E前

F-8E CRUSADER(クルセイダー)概要

1952年に出された米海軍の超音速戦闘機要求に応えたのがグラマンのF-11(F11F)タイガーとヴォートのF-8(F8U-1)クルセイダーでした。グラマンとヴォートといえば、第二次世界大戦中も米海軍を支えた戦闘機を作ったメーカーです。それが、再び、相まみえることになったのですが、勝者はクルセイダーの方でした。
タイガーの方が、非力なエンジンと軽戦闘機というハンディがあったとはいえ、やはり、前作のカットラスの反省にふまえたツーポジションウィングを採用した離着陸性能の安定性、パイロットの視界の良さ、米海軍戦略の変化で戦闘機にも爆撃機能力を求められたときに両者ともタイトな設計であったとはいえクルセイダーは対応できたこと、なんと言っても米海軍初の超音速戦闘機であり、同じエンジンを積んでいた米空軍のF-100よりも最大速度が速かったことなど、革新的な戦闘機でした。

F-8E後ろ

海軍機なので主翼端は折りたたむことが出来るのですが、このクルセイダー、折りたたんだまま離陸したことが何度もあり、これは内翼面に操縦系が集中しているからなせたワザらしいです。このエピソードでエリア88(新谷かおる作)のエピソードが出来たのは有名な話。
この時代、まだ音壁を越えるのが大変な時代でこのクルセイダーも最低限絞れるところは絞ったスマートな形をしているのですが、その分内部的な余裕はなく、試作機のそれからするといきなり、空中給油用プローブを収納するためのカバーが付いたり、背中にコブが付いたり、胴体後部にベントラル・フィンがついたりといろいろ改修されちゃうのですが、それでもスマートなその姿は変わりなく、美しいですね。

F-8E右前から見たところ

F-8E CRUSADER(クルセイダー)の製作

今回はアカデミーのキットを作ってみました。数年前に発売されたキットでアカデミーもやるようになったなと思ったキットです。しっかりした凹モールドに、かなり立体感がある彫刻、スタイルも悪くなさそうなので、買ったときはそのまま組んじゃおうかなと思ったのですが、パーツ割りの関係上、良質なディティールの上に大きなヒケが。なんかこのヒケを処理するのに億劫になって、放置プレーをやらかしたのでした。

F-8E機首部アップ

いざ組み始めると内部構造を表現するためとしっかりとした構造にするためか、内部構造パーツが大きめに作られており、それがちょっとした障害となって上手くはまりませぬ。いろいろ切ったはったで中に収めて収めた後にパテで修正、インテク部分の段差も気になるので、ひたすらしこしこと。主翼と胴体も思った以上の段差が出るのでなんとか、こじつけて修正しました。キャノピー部分も思った以上に合わなかったです。
クルセイダーは最後のガンファイターと言われたとおり、機関銃のみのスマートな姿がお似合いなのですが、ズーニーや爆弾抱えた戦闘爆撃機姿も中々いかしているし、デカールも海兵隊のモノしか入っていないので爆装モードに仕上げました。
詳しい製作記は「1/72F-8Eクルセイダー製作現場」で。

F-8E上から見たところ

F-8E CRUSADER(クルセイダー)の製作を終えて

自分自身のクルセイダーの思いではやはり、エリア88です。風間真の最初の搭乗機であっけなく撃墜されちゃうのですが、やはり外翼をたたんでの網状障害物を抜けるシーン。嘘っぽくてもいいからメカをちゃんとキャラクターに出来る漫画家さんって減っちゃいましたね。いや、キャラクター化って擬人化するとか、萌え化するって事じゃないですよ。
ぽかんと開けた口の戦闘機は昔はあんまし、好きじゃなかったのですが今ではその設計思想とか若干分かるようになって、これはこれでこのときのある種の答えなのだなと思うと格好良く思えたりするわけですな。この手の機体を頑張って出してくれたアカデミーに感謝。